修理実例(垂の一・その2)
こんにちは。垂修理の実例・2回目です。前回は修理個所を写真で示しただけでした。
ので、早速今回は修理内容を説明したいと思います。
右紐自体はあまり酷く壊れている訳でない(付け根の端が少し切れ始めているくらい)ので、こちらは外した紐をそのまま使う事にします。
外した右紐を、切れたところが上手く掛かるように垂の端に被せます。被せた後に紐(と破けた部分)をかがり止めてしまいます。
被せて破けた所をかがり止めた所。この上から革を巻いて縫い止めるのですが、ひとまず左紐に移ります。
左紐を外した所です。こっちは半ばほどまで切れてしまっています。また切れた所の生地がほぐれてしまっている為 、こちらは新しい垂紐に交換する事にします。
新しい垂紐に交換した所です。 生地の状態にもよりますが、大体1/3~半分ぐらい紐の付け根が切れていると交換した方が良いと思います。
紐は割と負荷が掛かるので、大丈夫なように見えて意外と危ない時があります。切れ目が出来ているとそこからあっさりぶっつり切れる時もありますので、コンディションにはご注意ください。
この後紐の付け根部分に革を巻いて縫い止めれば完成です。完成写真は次回へ。