修理実例はじめます(その3)
中が開いてしまいましたが、「修理実例はじめます」は継続します<当たり前だ。
まずは左小手・手の内の状態から。
こちらの痛み具合ですと、大体普通に張替をお勧めします(革自体はしっかりしているので、当てで済ます事は出来なくもないですが・・・いかんせん痛んでいる個所が多いので)。
次は右小手の手の内です。
一見なんとも無い(とは言え親指の所に穴は開いてますが)ように見えますが、右の写真の指の又部分の所に痛みがあります。
写真の赤い丸で囲ってある所がそれです。
表から見ると全く切れてないように見えてましたが、実は手の内の革を小手頭に縫い付けてある部分が完全に切れて無くなっています。
こうなると保持力自体落ちるのと、使用中に小手に掛かる負荷の掛かり方がおかしくなる為、小手頭の内側の生地や表の部分が裂けたりします。
一時的に外して当て直す、と言った修理も出来ますが、今回は両方とも張替希望ですので普通に外してしまいます。
分解後の小手です。これから下準備をして張り替えていきます。
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