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2008年6月20日 (金)

風が吹けば・・・

こんにちは。田原剣道具店WEB担当田原です。

時期も時期(新学期&新入学&夏本番直前)もあって多忙な毎日を過ごしております。本日は新学期&新入学セールにも関係する小話をば。

剣道の防具類の製作は、どうしても人手がかかる為人件費の兼ね合いで随時生産地が動いております。

簡単に説明しますと、東京オリンピック前後から第2次ベビーブーム世代の前ぐらいまでは国産のミシン刺防具とかもあったのですが、基本給の上昇と生産数の拡大により、より人件費の安い韓国へと工場はシフトしました。

バブル以降(ソウルオリンピック辺りまで)はさらなるコストダウンの為、開放路線を取っていた中国へと移動し、今現在に至っている感じです。中国製品のメリットは「目だって良い物がある訳ではないが上手く選択すれば金額の割に良い物が手に入る状態」でした。

良い物を作ろうとする人もいない訳ではないですし、韓国と違って本藍染が普通にあるのも、剣道具にとってはメリットだった訳です(当然デメリットもありますが)。

ところが、北京オリンピック開催決定と共にこの構図が急激に崩れました。基本労働賃金の見直しや中国元の引き上げなど(安全面対策なども大きいです)でコストが大幅に上昇した為です。

結果、中国内の生産工場は今現在東南アジア方面に移動している最中(一応移転の計画自体はそれなりにあったらしいんですが)、もしくは移転こそ終わっているものの本格稼動できない状態になっています。

この所為で中高生向けの安価な製品帯の防具の流通数が少なくなっていて、品物の確保にすら困る状態だったりします。

当店も新製品の入荷が全体的に遅れ気味で、ご利用のお客様にはご迷惑をおかけしております。全力で対処しておりますが、なにとぞご容赦下さいますよう御願い致します。