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2007年10月 7日 (日)

修理実例(小手の二・その1)

こんにちは。田原剣道具店WEB担当・田原です。

ちょうど1週間空けてしまいました(汗)。垂修理実例が終わって、少し気が抜けた所も無くも無かったのですが、まあそれだけで無くて、店絡みで大きい動きが起こっておりまして、それで忙しかったってのもあります。

今はまだ詳しい発表は出来ませんが、詳しい内容が決定次第HP・ブログ両方で告知致します。

さて、今回は「垂修理の一」の前に載せる予定でした、小手修理を実況しようと思います。小手の1回目は大修理でしたので、今度は軽めの修理です。

2007100701 やや年季の入った、クローム革頭の小手です。

 

 

 

2007100702 左手の内に大きな穴が開いています。また右小手の縁の一部がほつれて外れています。

年季は入っていますが、極端に劣化している所は少ないので、修理個所は「右小手・手の内の穴当」「左小手・縁革まつり直し」だけです。

ただし、使用者が中学生でそれなりの練習量があるので、補強と見てくれの直しも踏まえて「藍染直し」も行う事になっています。

2007100703 左小手頭のアップです。小指側の縁革のまつり縫いがほつれてはじけてしまっているのがわかります。

革自体はそれほど劣化していないので、素直にほつれた所をまつり直します。

 

2007100704 まつり直しが終わった所です。

革が経年の割に丈夫だったのでこれで済みましたが、手の内革か縁革のどちらかが、もう少しもろかった時は綺麗にまつり直しが出来ません。針を通す端から革が切れてしまうので。

この手の直しはサービスで出来る範疇(他の修理がある時で、あまり大きくない時はサービスの内に入れてます。大きかったり、これだけだったりした時はダメ)の割に補修と言う意味では効果が高いのですが、如何せん『修理対象の防具の状態』に大きく左右されるのが難しい所です。

今回はひとまずここまでにさせていただきます。

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